実は西遊記って読んだことなかったです【悟浄出立】

  • 書名:悟浄出立
  • 著者:万城目学
  • 出版社:新潮文庫
  • 発売日:2016/12/23
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タイトルに惹かれて購入。万城目学さんの本は意外なことに初めてだった。
ご本人の解説によると、死によって中断してしまった中島敦の西遊記「悟浄出世」と「悟浄歎異―沙門悟浄の手記―」の続編が読みたいから自身で書こうと思ったという意欲作品。
こうなると中島敦の西遊記も読んでみたくなるのが人情。

宮沢賢治/中島敦 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集16)

と、ここまで考えてふと気がついた。
西遊記ってどんな話だったかな?猿の孫悟空を主人公に三蔵法師がお供の猪八戒(豚)と沙悟浄(河童)が天竺までありがたいお経をとりにいく物語で、道中いろいろな妖怪と戦う。そんなあらすじだったと思う。
人形劇になったりドラマになったりしてたから、そこでも見てるんだろう。
ところがちゃんと西遊記という作品を読んだことないんじゃないか?
そうなると中島敦の前に西遊記を読みたくなるかもしれない。知らなかったけど、かなり長いお話なんですね。

西遊記(10冊セット) (岩波文庫)

その他

その他にも老年に差し掛かった趙雲の想いを描いたものや、宮刑に処された司馬遷が娘に咤される作品、荊軻刺秦や項羽と虞美人の最後などの作品が収録されている。
タイトルともなっている悟浄出立を除けば、いずれも三国志以前が舞台となっている。
その時代が好きな人にも興味がわく作品ではないか?
いずれも主人公たちの内面、鬱屈が描かれている。僕も沙悟浄と一緒に、ちょっと歩き出してみようかしら。

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  1. […] 2017年1月にブクログ上で「読み終わった」にした本たちです。 最近の読書スランプをちょっと脱しましたかね。今月は本読んでお腹いっぱいな気持ちになることが多かったです。 Nagamelbooks – 2017年01月 (13作品) 悟浄出立 (新潮文庫 ま 48-1) 万城目学 読了日:01月10日 実は西遊記って読んだことなかったです【悟浄出立】 […]

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