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実は西遊記って読んだことなかったです【悟浄出立】

タイトルに惹かれて購入。万城目学さんの本は意外なことに初めてだった。 ご本人の解説によると、死によって中断してしまった中島敦の西遊記「悟浄出世」と「悟浄歎異―沙門悟浄の手記―」の続編が読みたいから自身で書こうと思ったとい […]

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幽霊はきっとでてこない。【文庫版 書楼弔堂 破暁】

巷説百物語シリーズや百鬼夜行シリーズよりもおどろおどろしさはない。 時代は明治の後半にさしかかるあたりか、御一新がちょっと昔になり始め、西洋文化がどんどん入ってきて西洋文化至上主義的な世情と、それに対する日本文化が萌芽を […]

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どぉーんといく薄斎先生は大剣豪か?【やぶ医薄斎 贋銀の湊】

これは実は剣豪小説だったのか? やぶ医薄斎シリーズ第2弾。 第1弾の時の記事はこちら やぶ医薄斎は藪医者なのか?【やぶ医薄斎】 今回も枯田薄斎の噛み合わなさが、すべての歯車を狂わせる。 出羽の小藩の洪水と、そこの港を舞台 […]

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猫じゃ猫じゃと踊りくるう猫又を見てみたい【すえずえ】

大人気しゃばけシリーズ第13弾。 今日も鳴家は元気です。 菓子修行中の栄吉や若だんなにもついに縁談が・・・ その他に妖達の引越しや、長崎屋のっとり計画などなど。 シリーズを重ねるごとに、少しずつ時間は経っていて若だんなた […]

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さて幽霊は何匹でてきたのでしょうか【おちゃっぴい 大江戸八百八】

幻想郵便局で好きになった堀川アサコさんの江戸の町を舞台にした物語。 謎めいた彫師の青治、剣術道場師範代の蕎麦好きの巴、十手持ちの桃助の3人は幼馴染。 青治に片想いする巴、巴に片想いの桃助。 幼地味3人が江戸の暮らしで巻き […]

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今晩の晩酌は日本酒にしましようか【月に捧ぐは清き酒 鴻池流事始】

後の鴻池財閥の始祖・山中新六の一代記。 小前さんの本は中国ものばかり読んでいたので、日本の歴史ものはちょっと新鮮味があって読むのを楽しみにしていた本。 中国歴史小説や、日本の歴史小説以外にも「残業税」とか、そういう本も書 […]

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このタイトルに込められた意味は【夢も定かに】

中央公論新社の書籍紹介ページではこのようなキャッチコピーで紹介されている。 翔べ、平城京のワーキングガール! 夢も定かに|文庫|中央公論新社より 奈良時代の後宮に努める女性官吏3人の物語。 阿波の若子、伊勢の笠女、因幡の […]

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居合抜きの始祖と呼ばれた男の仇討ち【居合 林崎甚助】

近衛さんの本を読みたいと思ったのは本屋さんでジャケ買いしそうになった本があったから。 その本がこちら。 九十三歳の関ヶ原 弓大将大島光義 1,836Amazonで見る 大島光義という人物も初めて聞いた名前だったし、「九十 […]

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鬼平犯科帳の番外編だなんて知らなかったのだもの【乳房】

去年から今年にかけて鬼平犯科帳シリーズを読破したのだけれど、ここにまだ番外編があったことは知らなかったのだ。。 鬼平犯科帳シリーズは間違いなく実家にある、祖父の本棚のどこかに、と思うんだけど、全ての巻がバラバラになってし […]

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猫太郎?宗太郎?あれ??【大あくびして、猫の恋 猫の手屋繁盛記】

かたやま和華さんによる、とある因縁で人型の猫になってしまった旗本の総領息子、近山宗太郎が市井で猫の手を貸す猫の手屋を生業に奮闘(?)する、猫の手屋繁盛記第3弾。 今回の「大あくびして、猫の恋 猫の手屋繁盛記」には3編が収 […]