言われてみるともともと観る将だったかもしれない【将棋ファンあるある】

  • 書名:将棋ファンあるある
  • 著者:いしかわごう
  • 発売日:2015/08/20
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「観る将」という言葉があるらしい。
ニコ生で放送するようになってから、爆発的に増えたんだとか。

僕はきっと熱心な将棋ファンではない。指す方はもうずっとしていないし。
それこそタイトル戦や朝日杯の中継があるときにパソコンの前でぼぉっと見ていたくらいのもんで。そういう意味じゃ初めから「観る将」だった。
違う棋戦が同日にあったり、朝日杯みたいに同じ時刻に対局があったりすると、ウィンドウを2枚たちあげてみたりしてた。(たいがい途中から追えなくなる、特に終盤)
昔は「将棋世界」とか、終わってから時間がたたなきゃ結果や解説が見れなかったけど、今ライブで見ることができるようになって、スポーツ観戦してる感じに近くなったと思う。

将棋を観る、という文化が広まるのは、おもしろい傾向だと思う。
棋譜だけじゃなくて、人と人が戦っている姿を見ることができるのはおもしろい。
将棋の場合、動きが少ないからテレビ中継なんかには向かないといわれてきたし、その分を補ってリアルタイムでの観戦に力を入れてきた棋士、関係者の方がたのチャレンジ精神と努力は並大抵ではなかったのではないだろうか。
スマホが普及して、どこでも観戦できるようになったというハードウェア部分もやっぱり大きくて、うまいこと潮流にのったということなのかな。
コンピュータがとても強くなって(10年前はプロ棋士に勝てるコンピュータなんて考えられなかった)、コンピュータVSコンピュータ、人間VSコンピュータなども行われるようになって、そのおかげで新しい棋戦ができて、それはそれでおもしろいけど、やっぱり僕としては人VS人の将棋が見ていて一番楽しい。

この本の中では、ネット中継に関わる[野月七段](http://www.shogi.or.jp/player/kishi/noduki.html)や、聞き手として活躍する女流棋士、その他いろいろな棋士のトリビアなんかが満載。さくさく読めた。
そういえばみんな大好き加藤九段のわりと伝説の一つ。

そんなに食べれませんって。

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