物語はクライマックスに向かっている模様【戦旗不倒 アルスラーン戦記15】

  • 書名:戦旗不倒 アルスラーン戦記15
  • 著者:田中芳樹
  • 出版社:カッパノベルス
  • 発売日:2016/5/18
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前作『天鳴地動』が出たのが2014年5月。2年くらいだから、早いのかな(笑)
アルスラーン戦記は高校生の間に角川文庫版で『妖雲群行』まで読んで、一人暮らし始めてからカッパノベルズ版でまた全部揃えていっている。
挿絵が変わったから、1から集めたくて。

蛇王ザッハークが復活し、パルス周辺国の動きも活発になり、意図的か意図的でないのかはさておき、パルス包囲網のようになものが形成される中、2人の王子ヒメルスとアルスラーンの対決はどのように決着がつくのか。事件は各地で同時に拡散しているが、物語の方は収束へ向かっているようだ。

パルスを治めて、なかなかアルスラーン、ダリューン、ナルサスの活躍シーンが少なくなってきてちょっと寂しく思っていた所。
ヒメルスとか、もしかしたらラジェンドラの方が登場回数多いんじゃないかって感じだったからな。
今回はダリューン、ナルサスの戦闘シーンもあり。
アルスラーンが王太子から統治者として成長するのに合わせ、少年だったエラムが軍師として成長するのに時間の流れを感じます。

報われない人たちと暴走する人たち

ヒメルスしかり、ギスカールしかり。
この人たちなかなか報われないよなぁ。野望の大きさが小市民的な幸せを拒否してしまうのかしら。
今回の巻ではヒメルスもギスカールも、ダリューンもナルサスもやや暴走気味。
なんでそんなことをするのか、なんでそれがわかったのか、ちょっと想像つかないとこもあった。

次の巻がでるのはいつになることやら。
しばらく時間が空いたので、初めから読みなおさないと結構抜けてるんだよなぁ。
十年以上読み続けた物語が、どのような着地点を迎えるのか楽しみにしたい。

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