清原真衡から「真」の字が入っていることを考えてみる【炎立つ】

  • 書名:炎立つ
  • 著者:高橋克彦
  • 出版社:講談社文庫

4巻を読んでいる最中。
清原真衡という人物が出てくる。小説の中では敵役として登場するので、好人物な書かれ方はしていない。(己の自負を語ったところなどはかっこ良かったと思う)

ちょっと思ったのだけれど、戦国大名(時代が違うのは承知の上)などで、「真」の字が入っていい目にあった人ってあんまりいないのではないのかしら。少なくともパッと思いつかなかった。
きっとこんなネガティブな捉え方をするのは、今川氏真のイメージなんだろうな。
戦国時代の小説なんかを読むとまず良い書かれ方をしない人物。そういえば去年(2015年)読んだ本で、氏真が蹴鞠するのがあったな。
信長の前で蹴鞠をする際にすごい重い鞠使って、みたいな。

さておき、この氏真という人物、駿河・遠江を従え、三河にも勢力を蓄え、北条、武田、上杉、織田なんて戦国のメジャーどころとやり合う名門今川家の跡取り息子で、信長に桶狭間に討たれ非業の死をとげる今川義元を父に持つわけだが、たいがいの本では、「暗愚」「文弱」なんて評判で、いいとこなしみたい書かれ方することが多いように思う。
蹴鞠、連歌などには詳しい文化人ではあったよう。

この氏真の「真」の字が自分の中でイメージが強いんだろうな。
清原真衡の方が時代は前なんだけれども。

そういえば、鎌倉幕府3代将軍も「真」だよなぁって思ったら、音は「さね」だけどあちらは「源実朝」だった。ひどい勘違い。
そうすると問題なのは「真」の字ではなくて、「さね」の方なのかしら?

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