夏の遊び場にいい!なにげに高いポテンシャル【青森市スポーツ公園わくわく広場:青森県】

駆け回って遊べ

青森駅から車で20分くらい。比較的アクセスのいいところにある公園。
この日は夏休みも終わりの雨の翌日といううこともあってか、結構遊びに来てる人がいた。
広い駐車場もあるし、来やすい公園じゃないかと思う。

駐車場側から入ると、木製のデッキがあって広い芝生。
右手には噴水のようなものが見えるし、奥の方に滑り台か遊具が見える。
青空の下でキャッチボールしてる親子や、噴水のとこで水遊びしてる子供とそれを近くのベンチの日陰で見守る親たち。近所の人か犬の散歩に来ている人もちらほら。

噴水の方からまわっていくと、八甲田山の方へ向かって行く。
滑り台にいろいろくっついた複合型の遊具にはねぶたの顔がくっついている。
ねぶたの口から滑り降りるって、なかなかシュールじゃないか?こどもには「ねぶたの公園」っておぼえられるのだろうか?
土器をイメージさせるような壺みたいなものがあったり、こちら側にもトイレに自動販売機。
奥のベンチで芝犬とおばあさんが一休み。
夏休みの小学生が走り回り、近所の大学生くらいの人たちがグループで遊びに来ている。

小さい子供を連れて遊びに来るには、すごくいいんじゃないかなぁ。
駆け回ることのできる芝生があって、水遊びができる場所や、登ったり降りたり遊具があって。
親は日陰でのんびりしてたらいい。
花壇に花がいっぱい、なんて感じのところは見当たらなかったけれど、周りに高い建物がなくて空がずっと高くて、こどもが遊べるって意味じゃすごくいい。
マルシェなんかが開催されたりして、その時はテントがたくさん並ぶらしい。

隣に「青森市スポーツ広場」があってテニスコートや野球場なんかがある。
わくわく広場やスポーツ広場は「横内川多目的遊水地」の中にすっぽり入っている。

埋没林広場

わくわく広場の隣は埋没林広場になっている。
なんでも横内川多目的遊水地の工事の際に縄文時代の埋没林が見つかって、それを利用したビオトープっていう感じみたい。
「観察湿地」「野鳥サンクチュアリ」「縄文の谷跡」「埋没林の丘」っていう風にエリア分けされてるみたいなので、ぐるりと回って見る。
木道があったり、ところどころに休めるようにベンチがあり、見られる植物や野鳥の案内看板なんかがあった。

そもそもが治水を目的とした場所なんだろうけど、公園として遊びに行く場所としてのポテンシャルがすごく高くて、だけどその方面ではあんまり活かしきれてないのかなっていう感じがした。

縄文時代というワード

横内川多目的遊水地の工事の際に発見された埋没林は旧石器時代から縄文時代までの何種類かのものらしい。
青森県青森市といえば、三内丸山遺跡や小牧野遺跡なんていうのがあって、縄文時代というワードとは、比較的リンクが強い。
向こうがその時代の「人間」の遺跡ならこちらはその時代の(その前もだけど)自然の跡ってことになる。
それらの遺跡とこちらの埋没林をリンクするようなものはなかった(実際リンクしてないのかもしれないし、無理矢理にリンクすべきではないと思うが)ようだったけど、三内丸山などであれだけ大々的に売り出したのであれば、そのころの自然環境を知ることができる可能性があるここともリンクがあってもいいように感じた。

地域的な優位性

市町村合併が起こる前の青森市に関して言えば、大まかにいって三方を山に囲まれ(南方に八甲田山)、残る一方(北)は陸奥湾に面している。地形に区切られた中に街があると思ってもらっていい。
市内には海水浴場、スキー場、湿地帯、たくさんの温泉施設がある。
海に行くも山に行くも30分程度ずつだ。
湿地帯に関して言えば、青森市では田代平湿原がある。こちらの方がスケールは大きく、花や龍神沼など見たいものもの多いし、映画や小説にもなった雪中行軍の事件の関連もあるので、こっちの方が有名かと思う。
ただ市内からちょっと山の方(それでも青森駅から1時間弱といったところだが)に行かなければならないことを考えると、わくわく広場に隣接する埋没林広場は、手頃に遊びに行ける湿地帯みたいなポジションになり得るのではないか?

湿地、というか水辺っていうのは子供の興味を引くものが多いと思うのだ。
昆虫や鳥や他の動物、そういうところでしか見ることのできない植物、単純に水面をのぞいて歩くだけでもワクワクするじゃないか。

そういう意味においてはもうちょっとという感じだった。
埋没林広場を木道が通っていて野鳥サンクチュアリや展望室があるのだが、行った季節が夏ということもあって一面にヨシが茂り、木道を歩いても背の高いヨシが見えるだけ。
木道を鳥が歩いて行ったりしていったが、観察湿地といっても水面が見える場所も少なく基本的にはあんまりいろんなものが発見できた感じじゃなかった。(ここでカワセミを見たっていう話は聞いたのだけれど、今回は出て来てくれなかった)
野鳥を観察するための壁(壁に穴が開けられていて、鳥に驚かれないように観察するためのもの、だと思う)があったりするのだけれど、穴の高さまでヨシが生い茂り遠くに何か見えるでもない。
なんだかもったいないなぁという感想。

手付かずに残さなければいけない部分は残すべきだと思う。
ただ、残すことを目的とした場所だけではなく、見ること(体験できること)を目的にした場所があったらいいなと思った。
せっかく隣にとてもいい公園があるのだから。

参考サイト

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