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こんな学友がいいですね。古代から奈良そして蝦夷へ【孤鷹の天】

「孤鷹の天」についての第2回目。今回は人物メインで。 1回目はこちら たくさんの対立構造が交差する【孤鷹の天】 恥の多い生涯を送って来ましたといったのは人間失格だが、あまり自慢するところもないこれまでの自分を振り返って、 […]

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たくさんの対立構造が交差する【孤鷹の天】

平安時代の仏師を描いた「満つる月の如し 仏師・定朝」から読み始め、ようやくデビュー作にたどり着いた。 「孤鷹の天」は上下巻。 奈良時代の若き大学寮出身者たちが恵美押勝の乱などの政治状況に巻き込まれていく中でどのように生き […]

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三国志の隠れた人たちの人物伝【三国志外伝】

待ちに待った本の文庫化。 文庫されるのがわかってからずっと楽しみにしていた1冊。 本書は全12巻で完結した宮城谷三国志の外伝となる。王粲、韓遂、許靖、公孫度、呉祐、蔡琰、鄭玄、太史慈、趙岐、陳寿、楊彪、劉繇の12人の章か […]

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人生で三度もインドにいった王玄策の活躍物語【天竺熱風録】

久しぶりに田中芳樹さんの本。 銀河英雄伝説から読み始めてずっと好きで読んでいる。 この本の主人公は王玄策という実在の初唐の中堅役人。 初めて聞いた名前だった。 この王玄策という人物にはどのようなエピソードがあったのか。 […]

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初草の君のけなげ、みずらの伊勢物語【ばけもの好む中将 伍 冬の牡丹燈籠】

ばけもの好む中将シリーズも5冊目に突入。 タイトルがいいよなぁ。ばけもの好む中将だもの。 怪異を女人のごとく愛でるばけもの好む中将こと宣能と、宣能に振り回される12人の姉を持つ男宗孝のお話。 今回は宗孝の姉梨壺の更衣(8 […]

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元を立てたのはチンギスハンじゃなくてこの人【覇帝フビライ 世界支配の野望】

元の世祖フビライの小説。 元朝以前のモンゴル帝国の初代、太祖チンギス・ハンから数えると5代目の皇帝。 モンゴルといえばチンギス・ハン。 元といえば元寇。フビライはその時の皇帝。 なんだかこの辺りはメジャーだが、じゃあフビ […]

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中国史小説の参考にいい【中国皇帝伝 歴史を動かした28人の光と影】

皇帝しばりということで中国の秦以降の王朝の皇帝を28人紹介。 小説ではないです。 著者の小前亮さんは歴史学者ということもあり、そういう視点で捉えられておられるのかな。 皇帝として優秀だった人、皇帝になるまでは優秀だった人 […]

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この国ができあがる日に【日輪の賦】

時代はちょっと馴染みの少ない飛鳥時代。 物語は持統天皇(讚良)が大宝律令(公布は文武天皇)を完成させるまでのお話となる。 主人公、物語の語り部となるのは紀伊の豪族の次男阿古志連廣手。 廣手は亡き兄八束と同様大舎人となるた […]

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ある天才建築家の物語【シナン】

夢枕獏さんの描くオスマン帝国の天才建築家シナンを描いた上下巻。 読み始めは多くの読者が知らないだろうイスラム世界の説明が多いのと、人名地名に馴染みがないのでちょっと読み進むスピードが出なかったが、物語が始まるにつれそのス […]

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雷神様は怨霊か?ちょっと道真公を身近に感じる【泣くな道真 大宰府の詩】

「学問の神様」「雷神様」「悲劇の平安貴族」「日本屈指の怨霊」・・・ たくさんの二つ名をもつ菅原道真が左遷された太宰府でのお話。 澤田瞳子さんの本は前回「満つる月の如し仏師・定朝」を読んでおもしろかったので続けて購入。 「 […]