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研修旅行にてヒナギクさんに大いに助けられた話【水仙の夢 竜宮ホテル】

しばらく積読になっていたこの本をようやく手に取ることができたのは、研修旅行の間。 ちょっと嫌なことやら面倒事が立て続いていて、精神的にひどく落ち込んでいた時だった。 自分の居場所なんてないんじゃないかって。 落ち込みすぎ […]

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オルタナティヴ・エゴついて考えてみた【ブギーポップ・アンチテーゼ オルタナティヴ・エゴの乱逆】

オルタナティヴ・エゴとは何か 凪と末間の会話の中で、末間が解説してくれているので引用する。 我を張るくせに、そこには自分が何にもないのよ。 オルタナティヴ・エゴは、誰でもいい自分、というべきもの。それは縄張り意識だけがと […]

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恩田木工に沙中の回廊を重ねてみる【真田騒動―恩田木工】

真田丸が流行っているらしい。 なんせTVを持たない生活をして10年以上になるから、よくわからないのだけど。 僕にとって2015年は池波正太郎元年だった。剣客商売、鬼平犯科帳をまとめて読んだ。 これまで読んでこなかったのに […]

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やぶ医薄斎は藪医者なのか?【やぶ医薄斎】

時代設定は江戸時代。九代将軍家重の時代。 本書の主人公冴えないのである。 名前は枯田薄斎。まずいきなり名前に悪意を感じる(笑) 見た目は冴えない中年。酒癖が悪くて(大言壮語・飲みたがり)、卑屈で(自分が医師としてレベルが […]

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幻想郵便局に呼び起こされたノスタルジー【幻想郵便局】

青森在住の堀川アサコさんの幻想郵便局。 新卒のアズサが就職先が見つからずにいるときに出した、特技「探し物」と書いた履歴書をみて働くことになった山の上の不思議な郵便局「登天郵便局」で起こる、ちょっと悲しくてほんのり暖かくて […]

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陸奥という国と泰衡という人物【炎立つ】

「炎立つ」全5巻読了。ここでは主に5巻について。 藤原泰衡について 奥州平泉を考えるときに、僕の持っている知識や先入観では、藤原泰衡という人物はあまり印象が良くなかった。兄頼朝に追われ、小さいころの伝手をたどって奥州に逃 […]

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信長の家臣から見た信長と点というセンス【王になろうとした男】

王になろうとした男、読了。 カリスマ主君織田信長に使えた人たちの短編集。 配下からみた信長としての主君像が描かれており、その視点は羽柴秀吉、明智光秀、柴田勝家など有力武将ではなく、毛利新助、塙直政、荒木村重、津田信澄、タ […]

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「晏子」の晏嬰と藤原清衡を比較して失敗した話【炎立つ】

「炎立つ」4巻まで読了。 1~3巻までの主人公は藤原清経だった。 4巻の主人公は清経の子、清衡である。Wikipediaには奥州藤原氏の祖と書かれる人物である。 小説の世界を始点としてしか歴史を勉強しない僕には、歴史上の […]

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清原真衡から「真」の字が入っていることを考えてみる【炎立つ】

4巻を読んでいる最中。 清原真衡という人物が出てくる。小説の中では敵役として登場するので、好人物な書かれ方はしていない。(己の自負を語ったところなどはかっこ良かったと思う) ちょっと思ったのだけれど、戦国大名(時代が違う […]

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東北人が東北人を書いたということ【炎立つ】

今「炎立つ」を読んでいる。3巻まで読了した。 大河ドラマにもなった作品。 昔からあまりテレビを見なかったので、大河でやっていた記憶はあるけれど、誰が出ていてどんな話なのかはよくわかっていない。前九年の役・後三年の役の話で […]