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すごくビジュアル的な小説だと思った【村上海賊の娘】

和田竜さんの作品を読むのは「のぼうの城」に続き2シリーズ目。 読む前から前評判の高かった本作、流行ものはあんまり食指が動かないことが多いが、村上海賊という今まであまり知らなかった分野に興味があって楽しみにしていた。 文庫 […]

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勝ち続けた阿弖流為にifを考える【火怨 北の燿星アテルイ】

上下巻の2冊。「炎立つ」「天を衝く」と合わせて高橋克彦「陸奥三部作」と呼ばれるものの真ん中、時代は3つの中で一番古い。 登場人物(名前だけだが)に桓武天皇がおり、桓武天皇が平安京への遷都をしようすることが物語のひとつの伏 […]

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清少納言は宮中の「華」中宮定子を語る【はなとゆめ】

冲方丁さんの本は「光圀伝」「天地明察」に続いて3本目。 前の2作は江戸時代の水戸黄門のあたりの時代の本だったので、本作で一気に平安時代に行ったことと女性を主人公にもってきたことはびっくりだったが、この時代はサッパリなので […]

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信長時代から江戸初期の武将の短編集【松本清張ジャンル別作品集(1) 武将列伝】

以前おすすめの時代小説を尋ねたところ、松本清張さんの『西郷札』を薦められたことがあっておもしろく読んだ。 今回はその松本清張さんの武将列伝ということで楽しみに購入。 キーワードのひとつは被圧迫感。 圧倒的な実力差から、圧 […]

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平安時代と仏教と空海像を破壊された本【沙門空海唐の国にて鬼と宴す】

遣唐使として唐に渡った空海の物語。全4巻。 主人公空海の隣には橘逸勢。 登場人物がコンビでストーリーを展開していくのは、陰陽師シリーズと同様。 好き嫌いは分かれるかもしれないが、フォーマットとして安心して読むことができる […]

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わさびと大根おろしで雷豆腐が食べたい【隠密 味見方同心(六) 鵺の闇鍋】

主人公が1巻で殺されるという驚きの展開だったこのシリーズ。 兄を殺したのは誰か、兄が最後に残した「この世のものとは思えない」食べ物を探して、シリーズは万能な兄波之進から弟味見方同心魚之進へ引き継がれる。 隠密 味見方同心 […]

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神仙と人間の感覚の違いと饕餮【王の厨房】

僕僕先生シリーズの生まれた頃の僕僕の姿を描く「僕僕先生 零」シリーズの2冊目。 黄帝、炎帝、西王母の三聖が作った世界に、アンバランスが起きている。黄帝と西王母がタッグを組み、炎帝の治める炎天との間に仙骨を持つものが抜けら […]

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就活生聖の悩みと茶屋の餅を思い出したこと【さくら聖・咲く: 佐倉聖の事件簿】

この本を読み始めた時には参院選が終わっていて、もうすぐ都知事選が始まるところ。 アメリカでは大統領選があり、イギリスでは国民投票でEU脱退が決まった。 選挙関係の話は毎日のようにニュースでやっている。 畠中恵さんは『しゃ […]

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太閤秀吉の志の系譜【真田を云て、毛利を云わず 大坂将星伝】

主人公は毛利勝永。大阪夏の陣で徳川家康と真田信繁(幸村)とともに追いつめたとされる人物の一代記である。上下巻。 毛利勝永が主人公の小説は、中路啓太さんの『獅子は死せず』を読んだけど、あれは半生だったと思うから、幼少時代か […]

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物語はクライマックスに向かっている模様【戦旗不倒 アルスラーン戦記15】

前作『天鳴地動』が出たのが2014年5月。2年くらいだから、早いのかな(笑) アルスラーン戦記は高校生の間に角川文庫版で『妖雲群行』まで読んで、一人暮らし始めてからカッパノベルズ版でまた全部揃えていっている。 挿絵が変わ […]