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万城目学さんの「悟浄出立」を読んだからやっぱりこっちも【現代日本文学館 李陵 山月記】

万城目学さんの「悟浄出立」を読んで、やっぱり中島敦の方も読まねばということで購入。 前回の記事 実は西遊記って読んだことなかったです【悟浄出立】 李陵 中島敦のイメージは国語の教科書にあった「山月記」。 山月記も本書に収 […]

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世界は螺旋に進んでようやく虚空牙にたどり着く【螺旋のエンペロイダー Spin4. 】

上遠野さんのシリーズは他のシリーズと同じ世界観の中で並行も絡まっているのだが、本作で虚空牙の「ナイトウォッチシリーズ」と直通でつながったような気がする。 「ナイトウォッチシリーズ」の1作目「ぼくらは虚空に夜を視る」が発売 […]

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とある幕末ミステリー?【黒書院の六兵衛】

浅田次郎さんの幕末時代小説。 大政奉還後の江戸城明け渡しに関して、にわか官軍に仕立て上げられた尾張藩江戸詰御徒組頭が見た、江戸幕府と武士の去りゆく姿。 壬生義士伝やお腹めしませなど、著者の得意とする幕末の武士の姿を描いた […]

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ぐるぐるまわる狸の本と電気ブランが飲みたい【聖なる怠け者の冒険】

うちの中では「ぽんぽこ仮面」と呼ばれておもしろがられている本である。 物語のはじめに人物の紹介。 ずっとこれだけ読んでても楽しい。他に100人くらいの人物紹介があってもいい。 そんなに登場人物がいたかどうかはさておき。 […]

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実は西遊記って読んだことなかったです【悟浄出立】

タイトルに惹かれて購入。万城目学さんの本は意外なことに初めてだった。 ご本人の解説によると、死によって中断してしまった中島敦の西遊記「悟浄出世」と「悟浄歎異―沙門悟浄の手記―」の続編が読みたいから自身で書こうと思ったとい […]

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幽霊はきっとでてこない。【文庫版 書楼弔堂 破暁】

巷説百物語シリーズや百鬼夜行シリーズよりもおどろおどろしさはない。 時代は明治の後半にさしかかるあたりか、御一新がちょっと昔になり始め、西洋文化がどんどん入ってきて西洋文化至上主義的な世情と、それに対する日本文化が萌芽を […]

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どぉーんといく薄斎先生は大剣豪か?【やぶ医薄斎 贋銀の湊】

これは実は剣豪小説だったのか? やぶ医薄斎シリーズ第2弾。 第1弾の時の記事はこちら やぶ医薄斎は藪医者なのか?【やぶ医薄斎】 今回も枯田薄斎の噛み合わなさが、すべての歯車を狂わせる。 出羽の小藩の洪水と、そこの港を舞台 […]

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ぽっぽ焼きに感動。飲み下りっていい響きですねぇ。【多摩川飲み下り】

最近は外で飲むことがなくなって、もっぱら自宅で晩酌ばかり。 一番飲んでたのはやっぱり学生の頃だろうか。もっぱらチェーンの居酒屋さんばかりだったけど。 解説が「ワセダ三畳青春記」の高野秀行さんということと、久しぶりに飲み屋 […]

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猫じゃ猫じゃと踊りくるう猫又を見てみたい【すえずえ】

大人気しゃばけシリーズ第13弾。 今日も鳴家は元気です。 菓子修行中の栄吉や若だんなにもついに縁談が・・・ その他に妖達の引越しや、長崎屋のっとり計画などなど。 シリーズを重ねるごとに、少しずつ時間は経っていて若だんなた […]

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さて幽霊は何匹でてきたのでしょうか【おちゃっぴい 大江戸八百八】

幻想郵便局で好きになった堀川アサコさんの江戸の町を舞台にした物語。 謎めいた彫師の青治、剣術道場師範代の蕎麦好きの巴、十手持ちの桃助の3人は幼馴染。 青治に片想いする巴、巴に片想いの桃助。 幼地味3人が江戸の暮らしで巻き […]