猫じゃ猫じゃと踊りくるう猫又を見てみたい【すえずえ】

  • 書名:すえずえ
  • 著者:畠中恵
  • 出版社:新潮文庫
  • 発売日:2016/11/28
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大人気しゃばけシリーズ第13弾。
今日も鳴家は元気です。

菓子修行中の栄吉や若だんなにもついに縁談が・・・
その他に妖達の引越しや、長崎屋のっとり計画などなど。
シリーズを重ねるごとに、少しずつ時間は経っていて若だんなたちもちょっとずつちょっとずつ変化していく。
考えてみたら、初めの頃に比べたら長崎屋の離れにも来る妖たちも随分増えたもんな。

寿命が違う種族

妖たちと人間の寿命の長さ違うということ。
何かを所有するということ、人間のような毎日の暮らしをするということ。
理(ことわり)が違うもの同士が同じ空間時間をすごし、交流をもつこと。
本の世界観に浸っていたから何の違和感もなく思っていたけれど、改めて突き付けられると全然違うんだもんなぁ。

ということは、そういえば大昔読んだ「ロードス島戦記」のパーンとディードリットにも感じたのでした。
そういえば日本のエルフ像ってディードリットに影響されているらしいですね。

【合本版】新装版 ロードス島戦記 全7巻<【合本版】新装版 ロードス島戦記> (角川スニーカー文庫)

神様が身近にいるということ

若だんなのまわりには妖の他にもいろんな方がたくさん。
人間より人間っぽい神様たちも同様、なぜか集まってくる。
神様にせよ、妖にせよ、そういうもの達がずっと身近にいられた時代だったんだろうなぁ。
現代で考えたときに、神様が隣にいると考えられる雰囲気ってそうそうないと思う。
今の神様ってどんな服装してるんでしょう?

巻末の対談

漫画家みもりさんと東海道を小旅行した対談が掲載されている。
ういろうの名前の由来が薬だったのはなんだかちょっとショックだった。
戸塚には猫またの伝説があって、今もそれが残っているらしい。
ちなみにWikipediaにも記事があったりする。(化け猫 -Wikipedia
猫じゃ猫じゃと踊りくるう猫たちを、見てみたいと思った。

そういえばかたやま和華さんの化け猫シリーズでも三光稲荷の境内で猫達の集会は結界の中で踊っているのでありました。

猫の手、貸します 猫の手屋繁盛記 (集英社文庫)

ちなみに新潟県(上越市)には猫又稲荷神社と呼ばれる猫又を祀った神社があるらしい。
こちらの猫又は退治されてしまったようですが・・・

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